今年度も引き続き、建設業労働災害防止協会佐久分会の副分会長を仰せつかっていることで、土砂崩壊災害防止対策研究会に参加いたしました。
本年度は小諸市菱平の現場をパトロールし、安全に対する対策を検討いたしました。浅間山の麓という感じですが、実際は湯ノ丸山の山系に近く、湯ノ丸山の噴火堆積土で構成されている地形でした。
直下に集落があり、この沢の土石流を防止するために数年前から工事が進められています。
長野県においては一時期ダムや公共工事はとにかく悪と言われた時代がありましたが、先日の熱海市の土石流災害を見ればわかるように、このような場所には砂防ダムが欠かせません。
この砂防ダムも、下部3分の1のコンクリート打設が終わった状態で、完成するのにはまだ2年くらいかかります。標準的な合板で型枠を作り、コンクリートを流し込む工法ではなくて、鋼板製の型枠を使用し、外さないで仕上げる工法です。完成するとクールな構造物になると思いますが、一般の人の目に触れる場所でないのが残念です。
この現場の標高はちょうど1,000メートル。晴れていれば遠く富士山も見えます。これから寒くなり、施工条件も厳しくなりますので、ご安全に!